たまたま本屋で見かけて気になっていた。家に帰ってからAmazonで調べてみたらなかなかおもしろそうだった。ちょうど読む本がなくなったので買ってみるかと軽い気持ちでKindle版を購入。
私はこの本を先に読んでしまったが、この本は著者 稲田将人さんの第2作で、第1作は「戦略参謀」というものがある。主人公の高山が大手紳士服チェーン「しきがわ」で改革に取り組むというものだ。ただ前作とはストーリーは分かれているので「経営参謀」から読んでも問題はない。「経営参謀」は高山がしきがわを去り、レディースブランドを複数展開するグローバルモード社に転職し低迷するブランド半年で立てなおしてほしいというところから始まる。
本書では以下のことをストーリー中で伝えている。
- ファクトをもとに市場(消費者がブランドをどうおもっているかなど)を正しく把握し、そこに正しい戦略をたてること(戦略)
- PDCAを回すことで企業が正しい姿になっていくこと(実践力)
- 組織のトップはリーダーシップを発揮すること(リーダーシップ)
また企業が正しい方向に向き変わっていくと、今までのような状態(たとえ不振の状態)でも現状を変えることに抵抗する者がでてきて、その者が改革の邪魔をすることも伝えている。企業改革が成功すればその者にとっても将来的にはいいことになるはずなのだが、その者には今まで築いてきた地位を守ることに固執してしまう。
人は、性善なれど、性怠惰なり
と言っている。またこうした者に対して組織のトップは正しい方向に導くことをしなければならない。
慈悲の菩薩の顔と共に、そういう煩悩を封じ込める不動明王の顔、その両方を持つマネジメントが必要
それにしても千葉に引っ越してから通勤時間が長くなったので書籍を読むペースが早くなった。およそ1週間に1冊。Kindleを買っておいてよかった。場所をとらなくていいこともあるが、金額が書籍よりも少し安い。